◾️朝のBSNHKで奈良の鹿…について放映していた。

奈良の鹿は野生で育てていることの良いところや、困った所…などを放送していた。

お母さんとはぐれた子鹿が、木の陰で悲しそうに鳴きながら母鹿を待っているが、なかなか母鹿が帰らない。待ち焦がれて、木の陰から出てうろうろ歩き出す。近くを通るメスの鹿を見つけては、駆け寄ってお乳をせがむが、自分の子じゃ無い子鹿にお乳を上げない習性のメス鹿に邪険にされる。しかし何度も、何度も、母鹿と思い追いかけるが、違う。生まれて間もない子鹿、やがて夕方になり、疲れてまた木の陰に隠れて探すのをやめて、母鹿が戻ってくるのを待つ。やがて夜になるり、取材班も観察を離れ、翌日…様子を見に行くと、子鹿は内臓を食べられ、目をくり抜かれて死んでいた。野生の中では、当たり前の摂理なのだろうけど…。刹那い。

内容がそれだけではなかったから、つい流れで…見てしまった。本当に、こうゆうお話は悲しい、辛い。刹那い。

そして朝から…シクシク泣いてしまう。直ぐに泣く。子供の頃から涙もろくて、直ぐに泣く。

良く泣く子だった…。その度に、余程のことがない限り、泣くものじゃない！！と、キツく叱られた。直ぐに感激するし、直ぐに喜ぶし…。直ぐに鼻がジーーンとして来て、スンスン…してしまう。

自然界は厳しいね。

だけど、野生として生息させているとは言え、メスが妊娠したり、オスが発情の頃など、気性が激しくなって、人に危害の恐れがある場合、レスキューが出動して保護し、隔離場所へ移動させていた。でも、子鹿は生まれてから育つのは、年間約1/3ほどだそう。

それ以外は、タカやカラスに狙われたり母鹿とはぐれて、亡くなるのだそうです。それで、バランスが取れている…という事なのでしょうか。

子鹿は助けてはならないのだそうです。野生の生態系を崩すから？でも、人に懐いて、人から餌を貰うことに慣れて、共存している時点で、完全なる野生では無い気がするけど。そうゆう決まり。増え続けても人間が管理できないから。人間の管理の下の野生。

しかし、鹿の繁殖は放っておくと、ドンドン増え続けてしまう。北海道でも増え続けて問題になっている所もあるみたい。

でも…私が母親だからなのか…単に個人的に生き物を助けずにいられないだけなのか…母親のお乳を恋しがって鳴きながらな探し求めている子鹿を助けずに、カラスの餌食になるのを放っては置く事を、良しと出来ない私がいて…刹那い想いがこみ上げる。

あぁ…もしそこに私が居ても、流石がに、鹿は連れて帰れないよなぁ。なんてテレビを見ながら真剣に考えている自分が滑稽だった。

世界には沢山、生まれた命を全う出来ず旅立っていく命があるから。

私は今日も、生きている。生きてるだけで奇跡…かも知れないね。

儚い野生の命を感じ、この命は自分だけの物じゃない気がして、今日はあの子鹿の分も、ちゃんと生きよう。何か特別な事は出来なくても、生きれていることを有難うと思って、あの子鹿の分も今日、幸せを感じて生きようと鼻をスンスンさせながら感じた朝。

想いのdiary